普段のお稽古では墨液を使用していますが、新入会の生徒さんに道具の説明をする時や時間のある時などに墨を磨っています。
初めて墨を磨って「面白いからまたやりたい!」「黒に黒で見えない〜」「トロッとして光ってる」など手を真っ黒にしながらはしゃいで楽しそうです^^;
学校ではどうしてるのかなと聞いてみたところ、小中高と一度も墨を磨ったことのない生徒さんもいれば、小3の1年間は習字の授業の度に磨ったという生徒さんもいて、学校学年によりさまざまでした。
昭和の学童用お習字セットに入っていた硯は石製が普通でしたが、現在は特に希望しなければセラミックなどの合成硯が一般的です。
右の灰色の硯が石製400g、左の黒い硯が合成硯140gです。娘の習字セットに入っていた合成硯は驚きの80gでした。軽い!
小学校まで遠く、重いランドセルと重い習字セットが辛かった私としては非常にうらやましい…。
磨ってみると、合成硯はショリショリと軽い音がして短時間で磨ることができました。ただ軽いので押さえていないとぐらつくときも。
石製は最近砥いでない為か合成に比べてやや時間がかかりましたが、なめらかな磨り心地です。
右上の「葉」の字は石の硯で磨った墨汁、右下は合成、左上は墨液です。数枚書いた限りでは顕著な違いは無かったので、表装するとか墨が下りづらくなった時に砥石で鋒鋩をたてたいなどの問題が無ければ合成硯でも充分お習字が楽しめると思います。
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